それぞれの、語りの力

こんにちは、はちこです。

 

今私は、休日のお昼前、鈍行列車に揺られながら、これを書いています。
とてものどかな空間。

 

ふと、タイピングする手を止めて、周りを見渡すと、
本当にいろんな人がいるんですよ。

 

スマホを見てニコニコしてる、ロリータ姿がとても愛らしいお姉さん。

帽子をとるのも忘れて、分厚い本を読み耽るおばさま。

スーツ姿がきまってるのに、髪だけボサボサのまま寝てるお兄さん。

シルバーグレイの髪に不似合いな、真っ赤なイヤホンをつけて、何かに聴き入るおじさま。

 

同じように電車に乗ってる人が、平日の通勤列車にもいるはずなのに、それに気付けていない、わたし。

普段自分のことだけで精一杯で、
人のことなど考えられないまま過ごしている時間の、なんと多いことよ。

 

でもハッと気づくと、
自分とは違う格好をして、
自分とは違うものに目を向けて、
喜び、悲しみ、物思いに耽る人たちに溢れています。

 

そうした人たちに五感を傾け、『自分と違う人生』を見聞きし、感じ取ることは、
頭の中の本棚に、一人で生きていては手に入れられない、新たな物語を加えることです。

本棚がだんだんと、ジャンルも分厚さもバラバラな無数の物語で埋められていく感覚。
さいこう。

 

だからこそ、多くの人に、口を開いて、自分のことを語ってほしいんです。
(いやもちろん話が苦手な人は無理しないで!
違う方法で仲良くなりましょ)

誰でもない、その人自身の口から出た、その人についての物語は、真実味や面白さに溢れています。

 

自分語りをよく思わない人は、まだまだいます。
その中で、自己主張に躊躇いを感じる気持ちも、よく分かります。
『沈黙は金』の風潮は、残ったままです。

でも、そんな人こそ、語りたいことが喉のところでつかえたままになってはいないでしょうか。
何だか、息苦しくならないでしょうか。

 

わたしは『語りこそ金』だと言いたい。

どんなにお喋りだと言われても自分について語り続ける。
そんな時間がときには必要です。

そうした経験から生まれてくる、自信や誇りがあると、わたしは確信しています。

 

 

りんだラジオの番組『ゆるふわセブン』では、いろんな方をゲストにお招きしています。

その中に、7分間ただひたすらその方自身のことを話していただくコーナー『セブンスピーチ』の時間を設けています。

これまでも、10人近くの方にセブンスピーチをしていただき、りんださんと私でそのお話を伺ってきました。

 

番組の出演条件は『話したいことがある』。
いいことでも、悪いことでも、構いません。
皆様が、ご自身だけの『ものがたり』を持って、ラジオに参加してくださるのを、楽しみにしています。

はちこ

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